海洋堂のデイノニクス・レジンキットを制作しています。
プライマー&ベース処理
フィニッシャーズ/マルチプライマーを吹き付けます。ちなみに私は薄めずにエア圧をやや高めて塗布しています。乾燥後はサーフェイサーの塗布です。本塗装の下地としてはマルチプライマーで十分だと思うのですが、隠蔽力の高いサーフェイサーを重ねて塗ることでパーツ分割線やパテ痕を消し生き物らしいシームレスな一体感を得るのが狙いです。
そしてその状態を撮り忘れてしまいました笑。
ガイアノーツ/サーフェイサーEVO”パステルピンク”を全体に吹き付けたのち、皮膚の柔らかそうな部分を残して”フレッシュ”を重ねます。肌色ですね。地面を表現したベースもフレッシュを吹きました。サーフェーサーはガイアノーツ/ブラシマスターでやや薄めに希釈しています。これでピンクがかった「動物の素っ裸状態」(イメージ)のできあがりです。
ラッカーによる基本塗装
ここからは仕上がりの色を再現するための塗装を施します。今回は明るめの発色が欲しかったため光の当たる部分にガイアノーツ/052フレッシュホワイトを、暗部にはMr.カラー/45セールカラーを吹きました。
ベースはMr.カラー/41レッドブラウンや43ウッドブラウンを、シダやコケのモールドにはグリーンを複数吹いています。ウェットな密林をイメージしてベースはいずれもやや濃いめ。この後筆塗りしますので塗り分けはフリーハンドです。
油彩による基本塗装
恐竜キットの制作で毎度悩むのが仕上がりの模様と色彩です。なにせ正解が(少なくとも今の科学では)分かりません。逆に言えばどんな模様で何色に塗ろうと構わないのですが、なぜか「あり得る」仕上がりと「あり得ない」と感じる仕上がりがあるんですよね。生物学的に近縁である鳥類や爬虫類を参考にしたり、現生生物で似たような暮らしをしている動物を参考にしたり。もちろんネットで同種のイラストを見たりもします。
原型を制作した松村しのぶさんは「この方がカッコいい」という理由で、羽毛があったであろうデイノニクスをあえてトカゲらしい体表表現で立体化しています。私も爬虫類が大好きなので今回はしっかりトカゲ路線で塗ろうと決めました。トカゲと言ってもサイズも色も様々ですが、私の一番好きな「ブルーテールモニター」イメージで塗ってみます。
余談ですがブルーテール飼いたいんですよね。昔ボアコンやパイソンなど色々飼っていたので要領はなんとなく分かってるのですが、足とツメがあるので踏み切れず数年経ちます。
Winsor&Newtonの油絵具でボディ上面を中心に薄く色を入れていきます。溶き油は揮発性のテレピンを使っているので数時間で乾きますが、重ねると下の油彩がまた動いてしまいますので一気に作業します。
また、油彩に移行した段階で眼球のマスキングを剥がします。まぶたの際まで筆を入れるためです。
ブルーテールモニターの地色をイメージして、腰から尾にかけてブルーに。上半身は明るい黄色のスポットのみブルーテールに対して、アクセントでオレンジのグラデーションもかけています。ついでにベースもささっと下塗りしておきました。
絵具は混ぜながら色味を変えていったりするので、何色使ったか分からなくなるんですよね。記録せねば。ちなみにパレットはこんな感じです。
テレピンはすぐ指触乾燥しますが、念のため1日以上空けてから乾性油での塗装に入ります。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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