トルヴォサウルスをつくる vol.3

制作記
制作記恐竜の制作記

Shane Foulkes氏のレジンキット、トルヴォサウルスを制作しています。

ベースの制作

彼のキットにはベースが付属しています。トルヴォサウルスのベースは本体に比べて小さく、前後にストライドした後肢くらいに合わせた前後長になっています。素材は石膏でしょうか。

まず裏面をペーパーで平滑にします。Shaneはいつも裏面にサインをしてくれているんですが、私は木製のベースに接着してしまうんですよね。申し訳ない。ちなみに塗装台に使っているのは、DIYで余ったヒノキの角材をボンドで貼り合わせたものです、良い香りがします。

少し重たい感じを出したくて、ガイアノーツ/サーフェイサーEVOのGS-03ブラックを吹き、その後上面にGS-01グレーを吹きました。いわゆる「黒立ち上げ」です。基本塗装はラッカーによるもので、ブラウン系を適当に塗っています。仕上げに各種ピグメントをエタノールで溶いて流し、乾燥後に硬めの筆で余分を払い落としました。

植栽したかったのですが、1:20スケールのキットに対して手持ちの植物が小さく、スペースもあまりないのでこのままいきます。

ベースを貼り付けるウォールナット材も準備します。web上でサイズ指定できるフリーカットを利用しています。トルヴォサウルスにはW400xD150xT20mmの集成材を用意しました。以前は無垢材(一枚板)ばかり使っていたのですが、集成材のモザイク柄もなかなか良いんですよね。

種名や基本的なデータを印刷した銘板をはめ込むために天面を彫ります。サイズは100x30mmです。アートナイフで周囲に切れ込みを入れてから平刀で彫り、切れ込みを補ったらまた彫るの繰り返しです。アクリル板の厚みである深さ2mm程度まで彫ります。

画像が少し暗いですが、無事に銘板をはめ込みました。銘板は家庭用インクジェットプリンタで印刷できるデカールシートを使用し、カットした0.1mm真鍮板に貼っています。

ベースと集成材を貼り合わせます。

恐竜本体を仮置きしてベースの位置合わせをしたあと、マジックスムースを使ってベースと木製ベースを貼り合わせました。ベースの形状にもよるのですが、通常はクランプを使ってしっかり圧着させます。これでベースは完成です。

模様を入れる

トルヴォサウルス本体に模様を入れます。体色に使用した色を使いながら、イエローオーカーやローアンバーを足していきました。

筋肉、シワなどに沿って面相筆で模様を描き込んだあと、豚毛の平筆でぼかしていきます。油彩は乾燥に時間がかかりますので、描いた直後に平筆をいれると模様ごと消えてなくなります。今回は30-60分ほどおいてからボカしました。また吻部や目の周囲などににもアクセントで濃い色を置き、露出した上顎の歯列もチタニウムホワイトに少量のイエローオーカーを混ぜて塗っておきます。

模様が消え過ぎず、残り過ぎずというバランスは感覚頼みです。なんせ正解の実物を確認できませんからね。

手足の爪は、ローアンバーとイエローオーカーにアイボリーブラックを混ぜて塗りました。

スポット状の模様は尾にかけて連続していき、尾の後端は一様なブラウンとなります。これで塗装の完了です。油彩が乾いたらツヤを調整し、足元に若干のウェザリングを施して完成です。

トルヴォサウルスは次回完成画像をアップします。最後までご覧いただきありがとうございました!

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