【キットレビュー】ケラトサウルス/Black Horse Studio

キットレビュー
キットレビューレビュー

Black Horse Studio製ケラトサウルスのキットが届きましたのでご紹介します。

ケラトサウルスについて

1億5000万年程前のジュラ紀に生息していたケラトサウルスは、いわゆる肉食恐竜の中でも特徴的なツノで有名な恐竜です。ツノと言っても鶏冠(トサカ)のようなもので、戦闘に用いられた訳ではないそうです。基亜種のC.nasicornis が5-6mくらいまで成長したようです。顔の高さが人間と同じくらいでしょうかね。ツノの存在や長い牙などなかなか「絵になる」恐竜ですが、その割にはキットは少々少ないですね。

キット紹介

トップ画像は作家さまサイトより拝借しています。中国の個人スタジオのようですが詳しいことは全然分かりません。ちょうど1年ほど前に予約が開始され、昨年の暮れに無事届きました。

外箱はありませんでしたが(ある方が珍しいですよね)、パーツ形にくり抜かれたスポンジに丁寧に収められ破損はほぼありませんでした。画像を見て分かる方は流石にいないと思いますが、このキットはホロタイプのCeratosaurus nasicornis ではなく、亜種であるC.dentisulcatus の復元キットです。一体何が違うんだという感じですが(笑)、dentisulcatus種の方がより大型で、ケラトサウルスの特徴でもある大きな歯もより際立っていたようです。

デジタル造形による原型からのキャスト品と思われます。1:20と1:35の2スケール & オスとメスの2パターンという展開、さらに塗装済完成品とキットがありましたが、私が購入したのは1:20/雌雄セットのキットバージョンで価格は$429.99でした。ケラトサウルスで1:35だとかなり小さいと思いますが、AFVとの組み合わせには良さそうですね。

パーツレビュー:ベース

恐竜に対して前後に長めのベースが付属しています。さらに2つのベースはピタリと組み合わさるようにできていますので、トップ画像のような並走シーンが再現できます。

パーツレビュー:C.dentisulcatus / オス

このキットは凄いです。

オスの全パーツ

怪我しそうなくらいにキレッキレのカリッカリにエッジが効いているんですよね。材質もレジンよりは少し硬めの印象なんですが、一体なんだろう。パーツにゲートがあったり、場所により少しパーティングラインがあるので型から複製しているのは間違いなさそうなんですが。

カリカリ具合が伝わりますかね(笑)。5cm程度の頭部がこのモールドです。まるで金型抽出のプラモデルですね。薄くて長いケラトサウルス類の歯も見事に再現されています。

背中を走る骨質の板もこの通り。オスはメスに比べて大きめになっています。どの程度性差があったのか知りませんが雰囲気は抜群ですね。

パーツ分割そのものはいたってスタンダードです。オスは全長33cmくらいになります。

前後肢のツメも手に刺さりそうです。小分け袋に穴空いてますね。前肢の第4指は痕跡程度だったそうですが、その辺も再現されています。

パーツレビュー:C.dentisulcatus / メス

こちらがメスです。オスよりひと回り小さくやや細身で全長30cmくらい。口は閉じているので頭部はワンパーツですね。

体表面のモールドも申し分ありません。油彩を使うと顔料が溝に流れてしまうのでエアブラシによるラッカー塗装との兼ね合いが難しいんですよね。試行錯誤しています。

接続面はこんな感じです。まだ削ったり穴あけたりしていないので素材がよく分かりません。レジンとのことですが。

しつこいんですがカリカリ具合にご注目ください(笑)。眼窩上の突起はもはやサメの歯です。上顎の歯のモールドは、しっかり下顎から浮いて位置しているんですよ。デジタル造形の為せる技なのか、昨今のMade in Chinaの隆盛なのか、とにかく何か恐るべしという感じです。

パーツレビュー:その他パーツetc.

キットにはボーナスパーツ扱いで翼竜が添えられています。オスのキットとメスのキットにそれぞれ1体、雌雄セットだとさらに1体。全部で3体の翼竜が付いていました。この翼竜たちを追いかけ回しているシーンという訳ですね。

3体のうち1体のみ2パーツ構成になっています。純白なのでモールドは肉眼でも確認しにくいのですが、歯は凄いです。

この種類の同定に難儀しています。キットの説明では「Pterosauria」が付属としか書いていないんですよ。尾が無くトサカを持っていることから翼指竜類だと思います。ジュラ紀に生息しており翼開長が(ケラトサウルスとの比較から)1-2mということである程度絞られるんですが、確信を持てません。種類が確定したところで塗装の参考になる訳ではないんですけどね、絶滅動物ですから。

キットには限定キットであることを示すカードにシリアルナンバーが記載されていました。厚めのプラスチック製で、撮り忘れましたが裏面は作家さんサインが入っています。

製作がスタートしましたら、製作記という形でアップしていきます。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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