海洋堂のデイノニクス・レジンキットを制作しています。
口腔の塗装
一通りの体表の塗装が終わりましたので、細部の塗装へ移ります。まずは口腔、つまり口ですね。
口の中は鳥類や爬虫類の場合種類によって奇抜な色をしているものも少なくありませんが、まあ比較的スタンダードなイメージで仕上げようと思います。Winsor & Newtonのオイルカラー、ジンクホワイトをベースにブライトレッドとウィンザーバイオレットを微量混ぜていきます。
細部の描き込みに使用しているのは、同じくWinsor & Newton のSeries 7です。サイズ違い、予備も含めて10本くらい手元に置いています。コリンスキー(イタチ毛)で少々値は張りますが、やはり抜群に使い易い。安い筆って描画中に毛が抜けたり、絵具の含みが足りなかったりイライラするんですよね。Series 7はストレスフリーで描き続けられます。本来は水彩用ですが、油彩にも十分使えます。ただし使用後の丁寧な洗浄は必須です。
口腔内はサーフェイサーとその後のラッカー基本塗装が済んだ状態です。鮮やかな発色を期待して明るめの基本塗装になっています。
溶き油多めで描画していきます。パレットであらかじめ混ぜた色を塗るというよりは、口腔内に置いたレッドやバイオレットをジンクホワイトでぼかしたり広げたりするようなイメージです。ジンクホワイトはチタニウムホワイトより透明性がありますので濁らず綺麗に伸びていきます。
上顎の裏側はこんな感じです。色を置く/置かないで作る濃淡に加え、乾燥に時間のかかる油彩が凹部に溜まることで、生っぽいグラデーションを得ることができました。油彩ですからツヤ感も抜群です。
ベースの油彩塗装
すでに接着しているベースも油彩で表情を増やしていきます。テカリでわかりにくいですが、ブラウン系で4色ほど使っています。
木の下にトカゲが隠れています。松村しのぶさんらしいオマケ表現ですね。頭上のデイノニクスをまさにやり過ごそうとしている瞬間のように見えますが、やっぱりデイノニクスはトカゲも捕食していたんでしょうか。
植栽の接着
せっかく瑞々しい植物の再現されたベースですので、植栽を足してみようと思います。色々ストックはあるのですが、今回はこちらの2種を使ってみます。
鉄道模型などで有名なKATOのジオラマ素材(だったと思う)、左がスポンジ状、右は天然コケですね。天然コケの方は「都こんぶ」のようななんか酸っぱい匂いがして嫌なんですけど(笑)、そのうち消えるでしょうか。
こうした情景素材を適当にちぎりながら接着していきます。接着には5分硬化型の2液性エポキシ接着剤を使用しています。色が「the 緑」って感じで浮いていますが、この後の工程で馴染ませていくので気にせずペタペタつけていきます。
植栽を終えた様子です。本体もベースもテカテカで落ち着かないですが、この後艶を整えていよいよ仕上げです。
最後までご覧頂きありがとうございました!
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