オロロティタン / Vitali Klatt

完成品ギャラリー
完成品ギャラリー恐竜

オロロティタンの完成画像をアップします。

オロロティタンは約7000万年前の白亜紀中期から後期にかけて現在のロシアに生息していた草食恐竜です。似たような形態の恐竜を一括りにハドロサウルス類と呼んだりします。群れで移動していた痕が発見されたり、特別武器らしいものを持たない体だったり、現代で言えばサバンナのシマウマやガゼルのように肉食恐竜の餌食になっていたような気がします。個体数も多かったんではないですかね。

この一見派手な要素のないハドロサウルス類が結構好きなんですよね。顔も可愛いですし。オロロティタンが新種として記載されたのは2003年とのことですから、どうりで私の子供の頃の図鑑には載っていないわけです。

キットはVitali Klatt氏による1:40のレジンキットで$90くらいだったと思います。全長25cmほどですので海外キットとしては小ぶりです。胴体〜尾、四肢、首から先の頭部というベーシックな6パーツ構成にベースが付属します。

皮膚(鱗の配列)の痕跡が確認できる「印象化石」から、ハドロサウルス類の多くが体表に縞模様を持っていた可能性が高いと何かの文献で読みました。制作当時そんなことは知らなかったのですが、正解の分からない恐竜の体色ですし、少し派手めに塗装しています。

ガイアGS-07サーフェイサーEVO”パステルピンク”で下地を作り、皮膚の厚そうな部分を中心にホワイトを吹きました。

背面にかけてセールカラーなどでグラデーションをかけ、背部から頭部はクリアーオレンジとクリアーブラウンを強く発色させています。

頭部の”トサカ”はいわゆるキャンディ塗装です。下地をブラックで整えた上にメタリックシルバーを吹き、その上にクリアーブルーでアクセントとしました。縞模様や頭部、四肢は濃いめのブルーにややブラックを混ぜています。塗り分けにはマスキングパテを使っています。非常に使い勝手が良いです。

キットの素性が大変良く、少し強めに入ったシワなどのモールドが模型映えするんですよね。もう1個買おうかな、と思うくらいのお気に入りです。ちなみにハドロサウルスのキットもわりと少ない気がします。

餌となる植物も豊富な湿原をイメージして、ベースはウェットな感じで仕上げています。植栽はJOE FIXなどのミリタリー情景用を使っています。1:35ミリタリーモデル用の草木は恐竜には小さすぎることが多いのですが、このキットは1:40なので良い感じになりました。

全体のツヤを整えたのち、眼はゴールドベースで塗装しUV硬化ジェルで深みを持たせてフィニッシュとなりました。

最後までご覧頂きありがとうございました!

キット&制作データ

◆Model:オロロティタン / Olorotitan arharensis

◆Manufacturer:non

◆Sculptor:Vitali Klatt

◆Scale:1:40

◆Marerial:Resin

◆Finish:ラッカー

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