Paleocraft製のシロサイが届きました。
今回PaleocraftのSean Cooper氏にオーダーしたキット4種の最後のご紹介になります。海外にオーダーする場合、バラバラに頼むとその都度それなりの送料がかかってしまいます。ですので注文する際はある程度まとめてるのがおすすめです。今回は4点で重量5.5kgほど、アメリカ本土からの送料は$104でした。
シロサイ / White Rhinoceros
シロサイは奇蹄目サイ科シロサイ属の哺乳類で、現生のサイ科で最大の種です。スマトラサイやクロサイなど5種類のサイが現生していますが、ネームバリューとは裏腹に5種全てが現在絶滅の危機に瀕しています。ツノを目的とした密猟が大きな原因となっているのですが、治安や紛争などの問題で思うように保護が進まないようですね。一度に産む子も少ないでしょうし、性成熟にも時間がかかります。個体数の回復は容易ではないと思いますが、絶滅動物にはしたくありませんね。
シロサイにはキタシロサイとミナミシロサイという2亜種がいるとされています。ミナミシロサイが保護活動により2万頭前後の個体数を維持しているのに対し、キタシロサイはオスが絶滅し、メスは2頭のみという厳しい局面を迎えています。
White Rhinoceros by Sean Cooper
アメリカの造形作家・Sean Cooper氏のシロサイはおそらくミナミシロサイをモチーフにしていると思われますが明確な記載はありませんでした。スケールは1:20で、本体の全長は20cm弱。価格は$126.00でした。
中国の生き物フィギュアメーカーであるMemory Museumより塗装済み完成品が販売されています。画像を見る限り同じ原型のようなのですが、そちらは1:15と記載されています。
パーツ構成は画像の通りです。尻尾やツノは胴体と一体整形されています。
パーツレビュー:ベース
本体と同じく長さ20cm程のレジン製ベースとパイン材ベースです。足の位置がプロットされています。
パーツレビュー:脚部
彼のキットに共通しましが、パーティングライン上の段差がほぼ皆無でパーツ精度が非常に高いと思います。ガレージキットにプラモデルのような精度を求めるつもりはないですが、あまりに酷い状態だと造るのも面倒になりますよね。Paleocraftのモデルはどれも気持ちよくスタートできそうです。
パーツレビュー:頭胴部
一体整形された本体です。他のキットでもご紹介しましたが、この耳が一発抜きなんですよ。凄いです。
未塗装レジンの状態で既にサイの色合いですが、もちろん塗装します。
シロサイの特徴である幅の広い吻端もこの通り。もちろんバリは多少あります。ナイフで処理できそうです。
サイは視力が大変悪いそうです。何となく物悲しく切ない目をしていますよね。現実に絶滅が危惧されていることも相まって、力強さと儚さの共存する姿に心を奪われます。
荒いタッチでありながら、サイ「らしさ」は抜群です。体表のゴツゴツした感じはとても繊細に表現されています。
制作がスタートしましたらまたアップしていきますね。最後までご覧頂きありがとうございました!
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